< 塩 ふきうす>
むかしむかし、ある 所 ( )お 百 姓 さんの 兄 弟 ( )いました。 弟 は 村 一 番 の 正 直 者 でした(が・のに)、お 兄 さんはとても 欲 張 りでみんな( ) 嫌 われていました。ある 日 、 弟 ( )お 兄 さんの 家 に 来 て、「お 兄 さん、お 米 を 少 し 貸 してくれない(かい・かね)。お 米 がすっかりなくなったんで。」と 頼 みました。でも、お 兄 さんは「うるさい! お 前 ( )やるものなんか 何 ( )ない!」と 言 って、 弟 を 追 い 返 すこと( )しませんでした。
弟 はすっかり 元 気 をなくし、とぼとぼと 家 へ 向 かって 歩 き 始 めました。ところが、しばらく 歩 いている(と・なら)、ふと、みすぼらしいかっこう( )したおじいさん( ) 会 ったのです。おじいさんは、「ここから 少 し 行 ったところに 小人 の 国 があるんだが、そこにいって、『 働 く 石 』をもっておいで。」と 言 いました。そして 弟 ( )まんじゅう( ) 手 渡 すとスーと 消 えて 見 えなくなりました。
弟 は 小人 の 国 ( )すぐ 見 つけました。 小人 達 (は・が・も)いっしょうけんめい 働 いているところ( )よく 見 えました。「 君 たちは、ここで、いったい 何 をしているん(か・の・だい)?」と 弟 が 聞 きました。 小人達 は、とてもびっくりしました。「ごめん、ごめん、 驚 かして。みんな 出 てきてください。 何 (も・か・@) 悪 いことはしないから。」と 弟 は 言 いました。 小人達 は 恐 る 恐 る 出 てきて、「 薪 を 集 めて 冬 のしたく(@・を・が)しているんです。」と 答 えました。「あっ、そうか。それじゃ、 手 伝 ってあげよう!」と 弟 は 言 って、たくさん 薪 を 集 めてきました。
そうこうしていると、 弟 の 懐 (で・に・から)、おじいさんからもらったおまんじゅうが 落 ちてきました。 小人達 は「あっ、おまんじゅうだ!おまんじゅうだ! 僕 達 ( ) 大 好 きなおまんじゅうだ! 僕 達 にも、 少 しください!」と 言 いました。 弟 は 少 し 考 えてから、「 何 かと 交 換 できない(かしら・かな)?」と 答 えました。「ここにある 宝 物 はどうです。 好 きなものを 自 由 に 選 んでください。」と 小人達 が 言 いました。 弟 はおじいさん(で・から・によって) 言 われた『 働 く 石 』をもらって 家 に 帰 りました。
『 働 く 石 』というのは、 石 うすだったのです。 本 当 に、こんな 物 って、 値 打 ちがあるのかな、と 弟 は 思 いました。すると、おじいさんの 声 ( ) 急 に 聞 こえてきました。「この 石 うすは 石 ( ) 回 すと、 何 でも 欲 しいもの( ) 出 てくる。そして、 左 ( ) 回 すと、 止 る。 上 手 に 使 うんだよ。」
弟 は 石 うすを 右 ( ) 回 して、「お 米 、 出 ろ!」と 言 いました。すると、 石 うすから、お 米 がたくさん 出 てきました。そして、 左 ( ) 回 すと 止 りました。「わあ、すごい! 馬 でも 出 てくる(かしら・かな・ぞ)と 思 ってうすを 回 すと、 馬 (も・が・から) 出 すことができました。 弟 は、 見 る 見 る(まえに・うちに・までに) 大 金 持 ちになりました。でも、 貧乏 の 時 のことを 忘 れることはありませんでしたから、 貧 しい 人 達 (に・を)、お 米 や、まんじゅうを 石 うすから 出 してあげるのでした。
この 様子 を 見 た 欲 張 りの 者 のお 兄 さんはこの 石 うす( )ほしくてたまらなくなりました。そして、ある 夜 、 弟 の 家 から 石 うすを 盗 んで、 船 ( ) 乗 って 遠 くへと 行 ってしまいました。 弟 のまんじゅうも、 盗 んで 食 べてしまいました。このまんじゅうは、たいへん 甘 いまんじゅうだったので、お 兄 さんは、 少 し 塩 ( ) 欲 しくなりました。 石 うすを 右 ( ) 回 して、「 塩 出 ろ、 塩 出 ろ!」と 言 いました。すると 塩 がたくさん 出 てきました。 山 (ほど・ぐらい・ばかり) 出 てきました。「 止 まれ! 止 まれ!」とお 兄 さんは 何 度 も 言 いましたが 塩 は 止 まりません。 左 ( ) 回 すことを 知 らなかった(から・ので)です。
欲 張 り 者 のお 兄 さん( ) 乗 せた 船 は、とどめなく 出 てくる 塩 の 重 み( ) 海 の 底 へと 沈 んでしまいました。と 言 うわけで、それ 以 来 海 の 水 は 塩 辛 くなったということです。
* 追 い 返 す:되쫓아 보내다 とぼとぼ:터벅터벅 みずぼらしい:초라하다 恐 る 恐 る:조심조심 そうこうしている:이럭저럭하는 사이 臼 :절구,멧돌 見 る 見 るうちに:순식간에 とどめる:그치다,멈추다
출처 : 다이야몬드
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